よく考えたらブラック企業で働いていた件

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昨今、ブラック企業で働く人たちが精神を病んだり体を壊したりという話をよく耳にするようになりました。よく考えたら私もなかなかのブラック企業をくぐってきていたので、簡単に振り返ってみたいと思います。

肉体的ブラック企業時代

先日、急に読みたくなった昔の漫画を探していたら、とあるブラックな飲食店でアルバイトをしていた頃のシフトが出てきました。

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これは原本をもとに適当なカレンダーにしたものですが、空欄になっているところが休みです。

そうでない、塗りつぶされているところは出勤で、

9:00~23:00

というなんともクリーミーなシフトでした。
※もちろん、私は6時間しか働いていないことになっています。

 

「なんだよ月に6日も休みあるじゃん」

「甘ったれんなクソバイト野郎」

と思われるかもしれませんが、ここからがブラック企業の真髄です。

 

休日もどこかのチェーン店で欠員が出たら駆り出されていました。

そうでないときでも、部屋でお店で使う小物やPOPを作ったり、その為の買い出しに行ったり、売上を上げるための施策を考えたりしていました。

もちろん、それで給料が上がったりはしませんでした。

ええ、時給の動かざること山の如しでした。

 

「でも月末に三連休みたいな赤いとこあるじゃん」

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あ、これですか?

これ、実は帰れない日なんです。

月末のこの3日間だけリミッターが解除され、

5:00~23:00

というぶっちぎったシフトになっていました。

5時て。始発もないのにどうやって出勤しろと。

 

もともと通勤に1時間弱かかる私は、早々に帰ることを諦めたのですが、悔しいのでお店にお風呂セットを持ち込んで休憩時間に銭湯に行くというささやかなリベリオンをしておりました。

ところが、近くにコインランドリーがあったため、毎回店のユニフォームの洗濯を任されるという結果になったのでした。

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なぜブラックな働き方になったのか?

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最初にやる気を見せすぎちゃったことです。

いや、最初から

「俺テキトーにやりまっす」

みたいな斜め上からかかる人ってそうそういないと思うんですが、私の場合、ちょっとやる気を見せすぎちゃったと思います。

 

しかもそれがエリアマネージャーみたいな人の目に留まったことが、

「なんかアレだけど、あいつはいいよね?」

みたいな空気を招いたのだと思います。

 

いや、誰だってそんな肩書持った人の前なら

「僕がんばりまっす!!」

って嘘でも言うでしょうが!社交辞令っすよ社交辞令!

「あ、どーもでーす。がんばりまーす」

だったら即クビにするじゃんあなた!!

なぜ辞めなかったのか?

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必要とされていることが嬉しかったの。

乙女かお前!!!

でも、私が何の疑問も感じずに、ブラックな働き方を続けた理由は間違いなくこれです。

 

何でしょうね、あの自分を犠牲にして壊れながら誰かに尽くしている時の充実感。

ええ、錯覚です。

 

今思うと、若かったし仕事なんて他にいくらでもありました。

 

「あー、つれーわー」

「拙者も休みたいですぞー」

とか言いながら、顔では喜んじゃってるのバレバレで、

「あ、こいつは時給上げなくても大丈夫だわ」

とか思われていたんだと思います。

 

たぶん他のバイトにもそう思われていたのか、みんなよく私の休みを狙ってサボっていました。

「こちとら休みに駆り出されてたまりませんぞー」

とか言いながら喜んで働いていたので、ほんと救いようがないですね。

精神的ブラック企業時代

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これは2つあります。

ひとつは家電量販店の通信キャリア時代で、それは別記事で詳しく話していますのでここでは省略します。

 

家電量販店時代もなんかこう心が切り刻まれるような辛さがあったのですが、もうひとつブラックだったのはとあるオフィスでの仕事です。

私は中堅の管理職をしていました。

露骨にスケープゴートにされていました。

平たく言うと、いじめられていたのだと思います。

 

労働時間もべらぼうに長く、ひどい時は帰りは深夜になることもありました。

しかも仕事内容がほぼモンスタークライアントの相手かクレーム処理です。

 

「飲食店時代にあれだけのタフな労働をこなしたのだ」

という自覚(自信)があったはずなのですが、それでもみるみる病むくらいに疲弊していきました。

 

このとき初めて、

「あ、こういうの『ブラック企業』っていうのか」

って思いました。

飲食店時代は思ったことがなかったのに。

 

結局、ものすごい病んで病んで、底の方までいって、当時は無意識に、

「死ね」

が口癖になっていました。
※今思えば、本人たちの前で言ってやればよかったと思います。

 

言われるがまま、周囲の否定を全部鵜呑みにして

「自分はダメな人間なんだ……」

「自分はダメな人間なんだ…………」

………………

「ほんと?」

「自分はダメな人間なのか?」

「え、ダメなの?」

「は?ふざけんな!!」

ってなって勢いで辞めちゃいましたけど。

今となっては辞めて大正解だったなと思います。

 

ちょろっとのお金で自分のこと安売りしちゃダメ、ゼッタイ。

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人を殺すブラック企業とは

以上の例はどれもブラック企業です。

ただ、私が

「疲れるな」

「嫌だな」

「辞めたいな」

と強く思ったのは圧倒的に精神的ブラック企業です。

 

決定的な違いは、上司に部下の努力や成果を認めてくれる器や余裕があるかないかです。

まあ、あったらあったで、私のように喜んでブラックな労働環境を受け入れて生き生き働いちゃう人が出ちゃうんでしょうけれど、そこから先はコンプライアンスの問題です。

 

人の心を破壊するブラック企業の条件とは、やはりバカな上司や責任者の存在です。

きっとそういうのは、その会社の社長も知らないところで脈々と受け継がれている暗黙の伝統なのでしょう。

どっかのタイミングで会社に紛れ込んだ、人を傷つけることをなんとも思わないタイプの人間が成り上がって、部下を傷つけ、その傷つけられた部下が昇格して、またその部下を同じように傷つける。

 

「ストレス」

とかいう、持つ方も悪い(弱い)みたいなそんな悪意に満ちた言葉で誤魔化すな。

「職場にストレスはつきものよねー」

「ストレスのない職場なんてない、甘ったれるな」

とかいってぼかすな。

 

どうか、今、ブラック企業でむやみなストレス耐性を強要されている方は、一度原点に帰ってシンプルに考えて下さい。

やっぱり悪いことは悪いんです。

お天道さまの下でできないようなことをしている上司にコテンパンにされて、自分もそういう人間に染め上げられてしまう前に、手を打つのが得策というものです。

仕事を辞めても人間性は残りますので、場合によっては一生続く不幸生産機を植え付けられることになりますよ。

違和感があるうちがチャンスです。

 

どうぞ図太く自分自身を生きて欲しいなと思います。

 

今回はそんなおせっかいなかんじで終わらせていただきます。ありがとうございました。