西のお稲荷さんのはなし

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稲荷神社とか稲成神社とかで、日本全国に祀られているお稲荷さん。境内には狛犬ではなく狐の像が立っていたり、鳥居がたくさん並んでいたりと独特な雰囲気のある稲荷神社について、稲荷マニアの僕がうすーく流してみる。

そもそもお稲荷さんって?

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「こっくりさん?」

「キツネでしょこわーい」

とか言われがちなお稲荷さんだが、実はよく連想される白狐は、お稲荷さんの使いだ。別に怖くもなんともない。

お稲荷さん本体は豊穣の神である宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)という女神さんだ。正確な記録はないが、昔から女神さんということになっている。普段は穏やかな神様だけれど、怒るとけっこう怖いらしい。基本、表には出ずに用事は使いの白狐で済ませる。

島根県の太鼓谷稲成神社でも、使いの白狐がお隣山口県にまで出張した事例がある。

元乃隅稲成神社(モトノスミイナリジンジャ)

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昭和30年に地元の綱元であった岡村さんという方の枕元に白狐が現れ、

「これまで漁をしてこられたのは誰のおかげか?」

と、過去からの関わりを詳しく述べ、

「吾をこの地に鎮祭せよ」

とのお告げがあったことから、島根県津和野町の「津和野のおいなりさん」こと太鼓谷稲成神社から分霊されて祀られた。

商売繁盛、大漁、海上安全は元より、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就の大神である。

入口の大鳥居のてっぺんには賽銭箱がついており、お賽銭を見事入れられると願い事が叶うという。

そもそも、お稲荷さんは願い事を叶える力が強く、願いが「通る」という意味から、境内には鳥居がたくさん並んでいたりする。

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基本、粗相には厳しいお稲荷さん

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上記の例やいろんな事例からみても、お稲荷さんはすごく粗相に対して厳しい神様のようだ。どこの国の宗教にも、そういうタイプの神様はいて、多くの場合「荒神」と呼ばれている。願いを叶える力は強いけれど、願掛けを破った時の罰がスゴイとか。仏教でいうと聖天様がそうだ。

まあ聖天様に比べると、やさしい神様だとは思うけれど、叶うまでのリスクを負う覚悟もなしに、生半可な気持ちでただデカイだけの願い事を「おなしゃーす♪」みたいにお願いするのはどうかと、僕は勝手に思う。

これも僕の主観タップリの考えだけど、お稲荷さんはとっても義理固い神様だ。一度気にってもらえるとどこまでも目をかけてくれる。ひたむきな人の味方をしてくれる心強い神様だ。

もし、人生に行き詰ったり、どうしても一世一代の大勝負に出なければならないような時、

「人事尽くして天命を待つ」

の覚悟が出来たなら、是非とも願掛けをして力をお借りしたい神様だ。