永遠のアイドル、イネさんのはなし

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ラブレターをもらったはなしでちらっと登場した、いつも僕のピンチを救ってくれる老婆“イネさん”について、彼女へのお礼も兼ねてちょっと詳しく話してみたいと思う。男性諸君がきっと一度は悩まされる“アレ”を即座に治めてくれる彼女は、きっと何かの精霊だと思うんだ。「あたしゃねえ、こう見えて若い頃はモテモテじゃったんじゃよ~」

気がついたら彼女は僕の脳内にいた

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もしかすると僕の前世の姿なのかもしれない……そんなことを思ったこともあった。そのくらい、彼女はナチュラルに僕の脳内にいつの間にかいた。

冒頭の画像のような海外風の顔ではない。それこそ日本昔ばなしとか、怖い話に出てきそうな和風ド真ん中の老婆だ。僕に絵心があればいいのだけれど、試しに描いてみたら、黄桜酒造のCMに出てくるかっぱみたいになってしまったので、なんとか言葉で説明してみたい。

最近いる元気な老人のようなスポーティな格好ではなく、もうあのおばあちゃんが着る為だけに作られたような煮出しすぎた玄米茶みたいな色をしたヨレヨレの着物に、なぜか丁稚みたいな紺色の前掛けをしている。

ちょいちょい歯が抜けていて、たぶん「イッヒッヒ……」と笑う。きっと練り物を作るのが得意なはずだ。

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彼女の仕事

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電車の中やオフィス、営業先や冠婚葬祭などのイベント中など絶対にやめてほしいシチュエーションで突然、ジュニアがそそり立ってしまうことってあると思う。

これはきっと世界の男性諸君共通の悩みではないかと思う。実は現代科学でもなぜ突然おっ立っちゃうのか解明できていないそうなんだ。ガンバレ世界中の頭の良い人たち!!

たぶん男性諸君誰しもが、オリジナルの対処法を持っていると思う。

それが僕の場合、イネさんだった。もの心がついた時にはもうイネさんは、僕が「うわ起っちゃった!」っていう時にはどこからともなく現れていた。不思議なことにモデルはいない。恐らく神様があらかじめ僕にインストールしておいてくれたのではないかと思っている。

そんなイネさんだが、僕はオネエだった期間があり、数年間まったく登場する機会がなかったんだ。きっとその間彼女はどこかテキトーな南の島でパークゴルフとかしてバカンスしていたんだと思う。

……しかし、ついに彼女が大活躍する時がやってくる。

僕はちょっと前までとあるコールセンターみたいな会社で管理職をやっていた。部下からは終始手上げといって質問が飛んでくるので、自分のデスクはあるのだけれど仕事中はほとんど走り回っているような状態だった。

ある時から、僕はむやみやたらにジュニアがスカイツリーするようになった。立っていなければならないのにおっ起っていたら立てないじゃないか。それで僕は部下から「あの人は呼んでも来てくれない」と本気のクレームを出され、上司から厳しいお叱りを受けるまでになる。

まさか「起っているんです」とは言えず、僕は一人悩む。でも元気ハツラツなジュニアは次の日からもバッシバシ奮起する。そんな時、ふっと脳裏に過る、ものすごく萎える一人の老婆の姿。イネさんだった。学生時代はあれほど世話になったのに、僕はその存在をすっかり忘れていたのだ。

「イッヒッヒ……ワシの力が必要だえ?」

彼女はちょっと誇らしげな笑みを浮かべて、大いに乱れて去って行った。

翌日から、僕は安心して部下のところへ駆けて行けるようになった。もし波が来てもすかさずイネさんが「ほいよっ」と軽く一蹴してくれる。

もし、僕と同じような悩みを持っている男性で、良い題材をお探しの方がいたら、心の中でイネさんを呼んでみてほしい。もしかすると、彼女は精霊か何かで、あなたのところにスッと現れてくれるかもしれない。

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