酵素ダイエットのウソとウソ

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

昨今、センセーショナルな酵素ブームがありました。中学や高校で習った酵素についての知識でもわかる、ちょっと行き過ぎた煽りにツッコミを入れます。

酵素についておさらい

5363d2e4008556f6b798e9bf41ad5a9e_s

酵素とは、高次のアミノ酸化合物、つまりタンパク質です。納豆に含まれているナットウキナーゼも酵素です。

動植物の多くは生体内での化学反応を円滑にする働きのある、便利な酵素を持っています。人間でいえば、胃の中で食べ物の消化を助ける酵素や、筋肉を動かすエネルギーを生む酵素、代謝を促進する酵素……などなど多くの種類がありますが、消化酵素が筋肉の収縮を手助けしてくれたりはしません。酵素は自分の決められた仕事しかしません。

 

タンパク質なので、40℃くらいの熱で簡単に壊れます。(これを中学の理科で「変性」と教わりましたね)常温、中圧、中性付近のpHが一番はたらきます。

高熱を出した時に体がだるくなるのは、上記の筋肉の運動を手助けする酵素の働きが鈍るからです。

 

……こういう言い方をすると、まるで酵素が意思を持った生き物のように誤解されるかもしれませんが、もう一度、酵素はタンパク質です。モノです。生きて人間に好意的な働きをしてくれるのはプロバイオティクスです。菌です。

酵素とは具体的に言うと、化学反応の過程で触媒としての働きをするのに都合のいい立体構造をしたタンパク質です。

雑に言うと、例えば憧れの女の子がいて、そのコを混ぜた合コンが開かれることになったのはいいけれど、

「○○くんって人脈広いんでしょ?人数合わないから誰か連れて来てよ☆」

とか言われ、過去にフいた見栄を後悔しているところにちょうど

「先輩ヒマっす。合コンとかないっすか?」

とか言ってくる、ルックスもちょうど良い後輩みたいなものです。

酵素を補給する……だと……?

16a7a289db23f4126a783053bd8068ee_s

ほとんどのタンパク質は体内でアミノ酸に分解されて、小腸で吸収されます。

おっ?

そうです、酵素も口から飲むと分解されて栄養として吸収されてしまうのです。

もちろん、代謝促進酵素を分解したから代謝能力が上がるといったようなファンタジーもありません。

でも効果があるって聞いた!

3266f9fde230e41c80ca36b1ef2d4bdf_s

ダイエットで実際に効果があったという体験談を距離を置いてみると、

「野菜ジュースでも良かったんじゃないの?」

って思うようなものが大半です。要は高いタンパク質ドリンクを飲んで置き換えダイエットをしているだけだったりします。

 

「効果があるかないかメーカーの担当者に直接聞いてみた!」

という方もいますが、

いや、そこメーカーの担当者に聞いちゃダメでしょ笑

「実は、これそんなに効果ないんです……」

なんて言ったら即刻クビですやんか。

広告


酵素に限らずこういうものに注意

4392d8df2661e1bbfea59064dd47c0e9_s

突然出てきて、マスコミがセンセーショナルにわっしょいするものは基本的に何でも注意したほうがいいです。

あれはちゃんと、マーケティング戦略に則って計画を立て、売上見込を立ててから「せーのっ」って出しているのです。

老舗メーカーでもそういうブームに乗っかるところがちらほらありますが、ちょっと追ってみると、やっぱり近年業績が不振だったりする傾向があります。

 

よく調べて、心理学に基づいた(笑)マーケティング戦略に踊らされない、賢い消費者でいたいですね。

 

ちょっと激しい論調になってしまいました。生意気に見えたらすみません。

なんか最近の、消費者をバカにしているとしか思えない、

「宣伝さえ打ちゃいくらでも消費者を騙せる」

と思っているようなイケイケ押せ押せのエセ科学が鼻につきました(-_-)

 

最後までお読み下さりありがとうございました。