ラブレターをもらったはなし

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こんなモテないおっさんでも、昔ラブレターをもらったことがあるんだぜ。あれは高校時代のことだ。そのラブレターをくれたのは、僕にはもったいないくらいのカワイイ後輩の女の子で、もちろん答えはYES!……あれから10年以上経った今、その彼女は“奥さん”として、僕の隣で当時と変わらないカワイイ笑顔を見せている。

幸せ自慢みたいで申し訳ない

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全部ウソだ。うわあああああ!!夢でもいいからそんな体験してーなああああ!!カムバック!俺の青春!!!

おっさんは現在、独身街道を順調に爆進中だ。でもラブレターをもらったのは本当。その話をしたい。

高校1年の秋だったかのある日、僕が帰ろうとして下駄箱を開けると、可愛らしい封筒が……。

キタァァァァァァーーーーー!!!!

コレってアレよね!?「先輩、ウチずっと先輩のこと好きじゃったけん、付き合うてつかあさい……(ポッ)」のアレよね!?

内心、「ウッヒョー!!」って叫んでガッツポーズをしたかったが、もしかすると、このラブレターのめっちゃカワイイ主がどこかで見ているかもしれない。僕は一息ついて、髪をかき上げて、「フッ……」ってしたんだ。でも僕は剛毛天パだから上げた髪は下りてこない。きっと全盛期の井上陽水みたいになっていたと思う。

(いや、ちょっと待てよ……)

この時ちょうどイジメられ全盛期だったので、僕は一回冷静になった。待て待て、もしかしたら中の便箋に“コマネチ”とか書いてあるかもしれないじゃないか。いや“ウナギ”かもしれない。“シャバシャバカレー”かもしれない。嫌だそんなの。

僕は震えまくっている手でゆっくりと封筒を開けた。中にはこれまた可愛らしい便箋が入っていた。

好きだよずっと好きでした

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もう僕の世界には超大音量でROLL DAYSのおなじみのナンバーが流れた。

そこには、明らかに女子!そして絶対にカワイイ女子!なキレイな字で、僕への熱い想いが綴ってあったのだ。

「明日の放課後、裏山の神社で待っています」

よし待ってろベイビー。今すぐ抱きしめてやるからな。

僕はもう翌日は終日そわそわしっぱなし。

「あー裏山の神社かーめんどくせーなー」

とか友達に聞こえるようにつぶやいて、友達が

「え、なになに?どうしたの?」

って聞いてきたら

「いや、別に。ちょっとね……」

みたいなことを10回以上は繰り返した。もう完全に春。お前らすまんな、俺は先に行くぜ。

そして待ちに待った放課後……

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桃色に染まりゆく東雲を追いかけて

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もう頭の中は「あんなことしてこんなことしてムッフッフ♪」状態。正直、ホームルームあたりから勃○が治まらなかったんだけど、そこはシワッシワのおばあちゃんの裸体を想像してなんとか治めた(ちなみに僕はこの、勃○を治めてくれる老婆のことを“イネさん”と呼んで今でもよくお世話になっている)

(どこかで彼女が見ているかもしれない……)

本当は猛ダッシュで行きたかったけど、僕はクールに、髪を風になびかせ(るイメージをし)ながら、あえてゆっくり歩いて裏山の神社に向かったんだ。すると……

誰もいなかった。

ヘイヘイ、シャイガール。王子はここだぜ?隠れていないで出ておいで?……僕は、頭の中でイネさんをものすごく乱れさせながら、努めてクールに装って、境内を探して回った。――その時だった。

本殿の下から、めっちゃ笑い声が聞こえたかと思うと、キャーって言って男女が数人が飛び出し、そのまま笑いながらダダダッと神社の外へ駆けて行った。

「ヤッバーい!超ウケるんですけどーwww」

「あいつマジで来よったな!www」

「バカだよなwww」

連中は7人くらいいた。野球部のヤツもいたけど、大半は知らない顔だった。……え、何?コレ流行ってんの?ていうか俺流行ってんの?

僕が呆然としていると、女の子が一人本殿の下から出てきた。逃げ遅れたのか?

「あの……ごめんね。○○君(僕を目の敵にしている野球部のキャプテン)が言い出して……」

彼女は全校朝礼で体育館に行く時にちらっと顔を見たことがあるような無いようなくらいの同学年の子だった。なんだ全員同学年かよ。

悪いとでも思ってくれたのか、ジャン負けでこの役目を任されたのかはわからないけど、彼女はモジモジしながら謝ってくれたんだ。

ハイ来たぁぁぁ!コレどんでん返しの大チャンスよ!?ガンバレ16歳の俺!!……でも、僕はここでまた黒歴史しちゃうんだ。

「フッ……いい夢見させてもらったよ(原文ママ)」

彼女は苦笑いしていたけど、僕は手ごたえを感じ、これでこの子を皮切りにモテ期が到来すると確信した。

でも後日「あいつマジキモくてさ~……」って友達とこのことを話していたのを聞いてしまって、僕は恥ずかしくて死にたくなるんだ。頭の中ではイネさんがずっとサービスショットを繰り広げ続けていた。