今だから読みたい水野南北のはなし

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「人間の運命は飲食で決まる」……なーに言っちゃってんの?とか思うかもしれませんが、自らの人生でもってそれを実証した偉人が200年前にいました。彼の名は水野南北。食生活が暴走気味の現代だからこそ、彼の人生から学べることがあるかもしれません。

日本一の観相家といわれた水野南北の人生

南北さん

江戸時代中期の人水野南北は、まだ幼児の時に両親を失い鍛冶屋の叔父に引き取られますが、もうグレにグレて10歳で飲酒を始め、喧嘩に明け暮れる日々を送っていました。

そして、18歳になったとき酒代欲しさに悪事を働いて牢屋にぶち込まれた南北は、牢屋暮らしの中で、

牢の中にいる人と娑婆(牢の外)にいる人では人相に明らかな違いがある

ということに気付きました。

もともとピュアな心を持っていたのでしょうね!僕なら他のことで頭がいっぱいでそれどころじゃないと思います。

凶相すぎて1年以内に斬られるとか言われる

……失礼しました。

これがきっかけとなって、彼は観相学というものに関心を持つようになり、出所してからすぐに、当時大阪で有名だったとある人相見のもとを訪れ、自分の相を鑑定してもらいます。すると、

「稀に見る凶相!」

「剣難の相があってあと1年の命(1年以内に斬られるよ♪)」

とボロクソに言われてしまいました。

もちろんショックを受けた南北は、助かる方法はないかと問います。すると人相見は、

「出家しかない」

とバッサリ。

たしかに出家してしまえば、余程のことがないと斬られることはなくなりますね。

 

素直な南北は、さっそく禅寺を訪れて入門を請います。ところが、応対した住職は南北のあまりの人相の悪さに断ろうと思い、

「ここから1年間(半年という説も)麦と大豆だけの食事を続けられたら弟子にしてやってもいい」

と告げます。(納豆を大豆にカウントしていいか否かで難易度がかなり変わると思います)

「あー、なんか断られたっぽいわ」

と思わない素直な南北さん。そこから肉体労働に従事しながら本当に1年間麦と大豆だけの生活を貫きます。

いざ禅寺へ

住職に言われたとおり、行を達成した南北。

改めて入門を願いに先の禅寺へ行く途中に、1年前に自分に死相が出ていると鑑定した人相見のところへ行ってみます。

「やっぱ死相出てますかね……?」

「なんと!!あれだけハッキリと出ていた死相が消えている!」

人相見はそれは驚いたといいます。

死相が消えたことで、もう出家する必要がなくなった南北は、そのまま観相家の道を志します。南北21歳の時でした。

観想研究に没頭

それから彼は、

◆床屋さんで3年(生きている人の人相を研究)

◆風呂屋さんで3年(生きている人の全身の相を研究)

◆火葬場で3年(死相を研究)

働いて人相の研究に没頭しました。

それでも飽きたらない、ハングリーな南北さん。

「やっぱりこういうのって仙人がスゴイんじゃないか」

と思ったかどうかはわかりませんが、25歳のときに仙人に弟子入りすべく山に入ります。

しかもちょうどいい仙人に出会います。

ついに悟りをひらく

運命とは食によって決まる

食を厳しく制する仙道の師匠からそう教えを受け、自分にも思い当たる節があった南北は、この教えを生涯実践し、また人にも説きます。

その結果、彼は大きな財を成し、健康なまま78歳で(当時ではチートレベルに長い)生涯を終えました。

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日本一の観相家といわれた水野南北の教え

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◆食事の量が少ない者は、人相が不吉な相であっても、運勢は吉で、それなりに恵まれた人生を送り、早死にしない。特に晩年は吉。

◆食事が常に適量を超えている者は、人相学上からみると吉相であっても、物事が調いにくい。手がもつれたり、生涯心労が絶えないなどして、晩年は凶。

◆常に大食・暴食の者は、たとえ人相は良くても運勢は一定しない。もしその人が貧乏であればますます困窮し、財産家であっても家を傾ける。大食・暴飲して人相も凶であれば、死後入るべき棺もないほど落ちぶれる。

◆常に身のほど以上の美食をしている者は、たとえ人相が吉であっても運勢は凶。美食を慎まなければ、家を没落させ、出世も成功もおぼつかない。まして貧乏人で美食する者は、働いても働いても楽にならず、一生苦労する。

◆常に自分の生活水準より低い程度の粗食をしている者は、人相が貧相であっても、いずれは財産を形成して長寿を得、晩年は楽になる。食事時間が不規則な者は、吉相でも凶。少食の者には死病の苦しみや長患いがない。

◆怠け者でずるく、酒肉を楽しんで精進しない者には成功はない。成功・発展しようと思うならば、自分が望むところの一業をきわめて、毎日の食事を厳重に節制し、大願成就まで美食を慎み、自分の仕事を楽しみに変える時には自然に成功するであろう。食を楽しむというような根性では成功は望めない。

◆人格は飲食の慎みによって決まる。

◆酒肉を多く食べて太っている者は、生涯出世栄達なし。

 

パッと見、

なーに言ってんだ

ってなりますよね。

でも、水野南北という数奇な運命を辿ったひとりの人間が、一生をかけて紡ぎ出した渾身の教えです。

たしかに、お釈迦さんも「貪るな!」と言っていますし、僕は実践してみる価値があると思うのです。

◆この壺を買いなさい!

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◆お布施をしなさい!

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◆この水晶球で末代までハッピー!

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◆ウヒョ~!!

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とかじゃない。ただ、

食を慎め!

たったこれだけです。お金はかからないどころかむしろ浮いちゃう!

なんだかモヤモヤした思い通りにならない現状に悩んでいる方にとって、水野南北の教えがワイドショットになればいいなと思います。

ジュワッ!!

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