ヘタな幽霊よりもポットン便所が怖かった

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

コレを読んでいるのはきっと平成生まれのピッチピチのギャルばかりなので知らないと思うが、私のようなクソ田舎出身のおっさんの実家のトイレは今みたいな水洗じゃなかったんだぜ。ウォシュレット?なにそれおいしいの?

今でもあるところにはある“汲み取り式便所”

通称 “ポットン便所”というやつだ。「ットン便所」と呼んでいるところもあるようだが、それはサウンドの違い。きっと「ボットン便所」って呼んでいる家は食生活が肉食に偏っているんだ。もしパパやママがそう呼んでいたら、キミの食性も肉食気味の可能性大だから、将来的に腸の病気に注意するんだ。

なんか他にも地方によっていろんな呼び方があるようだ。

名前 おっさんの考察
ゴットン便所 固いな!水分足りとらんよ?
スットン便所 乾いてる。もしくは尖っとるよ
ドボン便所 誰か助けてあげて下さい
ドッポン便所 跳ねっ返りが重い
ポッチャントイレ ボクどこから来たの?

この表がきっと誰かの役に立つ日が来ることを祈ってやまない。

広告


夏にしょっちゅうやっていた怪奇系番組がキッカケ

122582今はそれほどやらなくなったが、僕が子どもの頃は夏といえばどこのテレビ局もこぞって心霊系、怪奇系、超常現象系の番組をやっていた。とくに当時はグレイ(Greys)という、銀色のアンバランスな体に大きな頭、顔に異様に大きなアーモンド形の不気味な黒い目を光らせた宇宙人がよく取り沙汰されていた。

僕は初めて見た瞬間から、このグレイが怖くてたまらなくなった。そしてこう思った。

「あのポットン便所の穴からグレイが出てくるに違いない……」

子どもの発想力というのはファンタスティックだ。僕はその日からトイレを限界まで我慢し、なるべくトイレに行く回数を減らすように心掛けた。

まあ普通に考えれば、宇宙からはるばる来てなんで一般家庭の、よりによってあんな狭くてめちゃ臭い穴に待機していなければならないのか?無理、ゼッタイ無理。宇宙人かわいそう。

さらに追い打ちをかけた某吸血生物

20131228171708f0d

さらに、また何処かの超常現象系の番組で、チュパカブラという吸血生物の特集をやっていた。見てほしい、このグレイの第2形態のような姿を!僕は当然こう思った。

「便所の小窓からチュパカブラが覗き込むに違いない……」

子どもの想像力はエキセントリックだ。あのキンモクセイの陰から、チュパカブラが網戸越しに覗き込む。もちろん現物に遭遇したことがないので、実際彼らが何をするのか知らない。「誘拐される」「殺される」「吸血される」誘拐されたことも殺されたことも吸血されたこともないから、覗かれた先の想像ができない。

だから、グレイもチュパカブラも、ただ覗くだけ。覗き方でいえば、グレイの方がレベルが高い。ただ私の排泄行為を眺めて終わり。なんというエキサイティングなトイレだろう。便器の中からはグレイ、小窓からはチュパカブラが覗く。

本当ならたちまち有名になり、西日本屈指の観光名所として君臨、我が家は莫大な財を成しただろう。コンビニに並ぶ旅行雑誌とかに、「予約は3年待ち!?今行きたい超常現象トイレ!」なんて特集が組まれて、テレビ局も取材に来るだろう。そして僕は綺麗な女子アナと恋に落ち、僕が18歳になったと同時に、海外で豪華な挙式をする。その後は家の真後ろの大きな田んぼに建てた豪邸の書斎で執筆活動に勤しむ。「僕が宇宙人と未確認生物にトイレを覗かれた理由」なんてタイトルでエッセイなんか出して、それはもうたちまちミリオンセラー。印税ガッポガポでもう地元経済に貢献しまくり。20代で生前ながら僕を祭る神社が建つ。

……あれ?視界が滲んでモニターが見えなくなってきた。どうして大人の心とはこうもカネカネカネなのか。ダメだ。僕の心にはウ○ンコがこびりついている。今日はこの辺でやめておく。

続きは⇒そして僕は○○になった(続 ヘタな幽霊よりもポットン便所が怖かった)

広告