流星ワゴンのはなし

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僕はほとんどドラマを観ません。というかテレビを観ません。そんな僕が、ひょんなキッカケからナナメ上から観て、いきなりグッときたドラマが2014年に放送されていた「流星ワゴン」。最近、久しぶりに観なおしてみたけど、やっぱいい作品だなと思った。

ドラマを観ない僕が流星ワゴンだけ観た理由

当時、なんか周囲で

「西島さんカッコイイ!」

「西島秀俊大好き!」

「抱いてっ!」

みたいな声をよく聞いていた。チラッと聞けば、別にジャニーズの新人とかでもなく、40代の俳優らしいじゃありませんか。

おいおい誰だよ西島って……(※テレビを観ないので知らない)

聞けば、ちょうど今日からやる「流星ワゴン」とかいうドラマに主演で出ているそうじゃないか。どれどれ、ナンボのもんじゃい……くらいの感じで、僕はその西島とかいう俳優の顔だけチラッと見るつもりで、チャンネルを合わせた。

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え、ヤダなにカッコイイ!!あたし男だけど抱いてっ!!

ってなった。「どこが?」って言われるとうまく説明できないけれど、なんかシビれた。言葉に出来ないカッコよさをまとっているとかズルい!死ぬほどうらやましいぜ!!

しかも、物語の舞台が広島県福山市で、古風な広島弁をバリバリ話す「忠さん」なる登場人物までいる。もうその辺出身の僕はただならぬシンパシーを感じ、すぐさま番組表に反映されている分はすべて録画予約したのでした。

まあ、もしドラマタイトルが「広島ワゴン」とか「瀬戸内海ワゴン」だったら、西島さんの件すっ飛ばして無条件で飛びついていたと思います。

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大まかなあらすじ

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家を出て行った妻から、結婚記念日に送られてきた離婚届。さらには中学受験に失敗し、いじめ&不登校で反抗期を爆発させて家庭内暴力をふるっている息子。仕事はリストラ寸前で、地元で入院している父のお見舞いに行った際にもらえる交通費を頼りにやっと暮らしているような状況。

彼、永田一雄(西島秀俊)は人生に絶望し、700mlのウィスキー(サントリー角)を片手にふらふらと深夜の町を徘徊する。誰もいない駅前のベンチに力なく座った時、ウィスキーは空になっていた。

一雄がどれだけお酒を飲めるか知らないけれど、一晩で700mlも原液のウィスキーを飲み干せば、いくら度数が40度ないジャパニーズウィスキーとはいえ、大抵の人は泥酔する。

すると、目の前に一台のワゴンが。

そこに乗っていたのは、数年前に交通事故で死んだ橋本親子だった。彼らに言われるがままにその車に乗り込む一雄。そしてその車は一雄を、人生の分岐点へと連れ戻す。

最初に降り立ったのは、仕事の途中で妻を見かけた日だった。他人の空似だろうと仕事に戻ろうとした所に、一人の男が目の前に現れた。なんとそれは自分と同い年の若かりし頃の父親、永田忠雄(忠さん)だった。

一雄は、橋本親子と忠さんと一緒に、人生の分岐点と思われるポイントに戻り、破滅していた運命を変える為に奔走するが……。

作品中でちょいちょい気になった広島弁

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この、忠さんというのがカリッカリの広島弁を使うのですが、

今どきあそこまでのガチガチの広島弁を使う人は珍しいです。

あと、よく忠さんが使っていた「朋輩」(家族みたいな友)という言葉は別に広島弁じゃありません。

「カバチタレ」は単体では「屁理屈こねる人」みたいな意味で、作中ではよく「カバチタレんな!!」とか「カバチタレが!!」とかいう使い方をされていました。今の広島でも使う人は少ないんじゃないでしょうか?

でも、やっぱり男気とか潔さをよしとする西の方の県特有の方言ですね。他に言い換えがききません。ちなみにお隣の山口県では「ねんごぅたれんな!!」となります。

僕がこの作品から感じたこと

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なにかとハイストレスな現代。すべてがそこそこ思い通りに進んでいるっていう人は珍しいと思います。きっと誰しも

「もう死んじゃったほうが楽かな……」

なんて思うくらい失意のどん底に叩き落されることってあると思います。僕も何度もあります。

でも、さすがに現実で橋本親子のワゴンが現れることはないと思うけれど、そうやって死まで意識したのなら一度走馬灯のように人生を生々しく振り返って、必ずあったいくつかの分岐点でどう立ち振る舞っていればこの現状が変わっていたのかを考えてみることはすごく効果的だと思います。

そうすれば、現実世界の僕たちも、逃げるのではなく、生まれ変わったような気持ちで、もう一度このクソみたいな現状に刃向かい、次は今までとは少しでも違った結果を得られるのではないか?……そんなことを思いました。

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