よく聞くような、光と闇の対立、つまり光と拮抗する闇が実在する、というのは矛盾しています。
その状況が発生した時点でそれらは光でもなければ闇でもないことになります。
光の不在が闇なので、光が在るなら闇は存在できません。
したがってそれは空想の中でしか描けない状況です。
天国で見たあなたはまさに光そのものでした。
その光たるあなたが、闇によって追い詰められたり、闇の中に沈むなどということはまずあり得ません。
それは頭に「?」があふれかえるような、可笑しな、変な、珍奇な、不可思議な状況です。
考えられるとすれば、あなた自身があなたの本性をあなた以外の何かで置き換えるなどして否定し、固く目を閉じて瞼の裏でそこに在る闇の幻影を見ているという構図です。
光であるあなたがその払拭できない恐怖から永遠に解放される方法は目を開けてそれを直視すること。
光の前に闇は顕れない。
前にも後ろにも上にも下にも顕れない。
在ろうとしても一瞬たりとも形を保てない。
故に光は永遠に闇を知らない。
光が見るのは光だけである。
そして光たるあなたの光源は天国のあの光です。
あらゆる罪穢れを永遠に知らないが故に、救済や赦しすら思いついたこともないあの完璧な光。
どこまでがあの光でどこからがあなたなのか境目もわからないほどあなたと天国のあの光はひとつでした。
大丈夫です。永遠に在る天国のあの光とひとつであるあなたもまた永遠に在り続けるため、あなたの不在も起こり得ません。
さあ、目を開けて。
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