天国を見た後、この世界はこう見えた

天国にないものにフォーカスして戻ってきた世界は、「天国にないものが実在するとしたら」という仮定で成り立つifの世界だった。

そこはまるで夢の中のようなふわふわした現実感のない世界だった

そこは見覚えのある世界でしたが、天国の確かな「見覚え」に比べると違和感だらけでした。

「この現実感のないぼやけた世界はなんだ……?」

これが再び戻って来たこの世界の第一(?)印象です。

 

もう少し具体的に描写しますと、

  • 「あっち」と「こっち」があって面倒くさい(これがすべての元凶っぽい)
  • 天国のような一体感がどこにもないから不安
  • すべてが予測不可能でランダム。故にとてもぼやけて見える
  • 一つ問題が解決したかと思えば、またすぐに次の問題が向こうからやってくる
  • 不自由極まりない

「あっち」と「こっち」があって面倒くさい

「あっち」と「こっち」があって面倒くさいです。

病院からの帰り道、駅から部屋までの歩き慣れた10分程度の距離を果てしなく感じたものです。

携帯をいじりながらでも、考え事をしながらでも、泥酔していて意識がなくても歩ききれてしまうような、何百回も通った道です。

それがなんと、3分くらいのところにあるコンビニで1回休憩を挟むことに……。

意識的にものすごく疲れたのです。信じられませんが「これ本当に家に着くのかな」とか思いました。

 

天国にはあっちもこっちもないです。時間という概念がないので距離がありません。

光のグラデーションのようなものはあったのですが、それはいわゆる物理的な距離とは違うものでした。うまい言葉が見つかりませんが「度合い」に近いです。

天国のような一体感がどこにもないから不安

ここはどう考えても分離の世界です。

天国では「一体感」という言葉すら「腹痛が痛い」みたいに可笑しく思えるほど、私もあなたもひとつでありすべてでした。

 

すべてなので何も隠されていません。

というか天国に隠れる場所(?)はありません。

 

神さまの中で神さまを鬼にしてかくれんぼをする、というのはそもそもかくれんぼとして成立していません。

 

隠されるもののない天国の圧倒的な光と比較すれば、この世界はすべてが隠された色のついた闇の世界のように見えました。

すべてが隠されているので、どの瞬間もその外観から向こう側を想像しながら怯えていなければならない疲れる世界です。

その恐怖が次から次へと新たな分離を生み出して増殖していくように見える変な世界です。

すべてが予測不可能でランダム。故にとてもぼやけて見える

そんな分離の世界ですから、見ず知らずのものや、何を考えているかわからないように見える「他者」が無数に顕れるように見えます。

また、それらが次から次へと起こすように見えるイベントもまるで予測不可能で、支離滅裂に感じます。

故に、すごいランダムでぼやけて見えます。

一つ問題が解決したかと思えば、またすぐに次の問題が向こうからやってくる

なんか世界がほっといてくれない時期というのがあります。

 

私もかつてはその荒波の中でもみくちゃになりながら必死に生きていて、結局生きるのをやめてしまったわけですが……。

 

実はそれらは同じ問題が形を変えて何度も顕れているだけです。

以前も何度もそういう時期がありましたが、いざこうして「天国を思い出してやる!」と決意してからは、なんだかぎゅっと詰まったように、間隙を入れずに訪れるようになった気がします。

 

私の敬愛するゴータマ・シッダールタも言っていました。最後は夢の世界が必死に妨害をしてきた、と。

 

一切の価値判断を捨てて、

「はいはい、またかよ(笑)」

「で、あなたはなに?」(有象無象限らず)

くらいでいいとわかりました。“それ”は絶対にこの問いに答えることはできません。

不自由極まりない

この世界に戻ってきたばかりの頃は、空気抵抗や重力さえうざったかったです。

あと呼吸!!なんで“生きる”のにこんな面倒くさいことを続けなければいけないんだろうと思いました。とくに最初の1時間くらいは意識していないと呼吸を忘れてしまうので苦労しました。

 

肉体そのものもそうですが、上記のようなことがあって、この世界をとても不自由に感じました。

不自由すぎて、臨死体験後の数年間なかなかの自暴自棄になってしまったほど。

 

天国は自由すぎました。というか天国をおいて他に自由なんてないんだなと思いました。

この世界にも自由っぽいものはありますが、どれもみな不明瞭な有効期限付きです。いつか不自由に化けるものは結局不自由なんですよね。

まさに顛倒した夢想の世界

「現実感を持て」というほうが到底無理な、支離滅裂であること、矛盾していることだけが終始一貫しているような、やたら騒がしい混沌の世界

様々なことが天国と真逆の顛倒夢想の世界

 

ここは天国ではあり得ない「愛の不在が有り得るとしたら」という仮定の世界です。実在しないものが実在すると仮定し、同じく天国にはない「時間」の概念(魔法)で無理やり補強して作られている世界です。

 

以上が天国から帰ってきて見えたこの世界の印象です。

なにかの参考になれば嬉しいです。

 

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP